ブログ

blog

2024/03/27

春が来ますね。

京都はずいぶんと長い期間雨が続き、ようやく晴れて気持ちの良い天気になりました。

そろそろ桜の開花の時期にさしかかり、これまでの雨と春らしい気候になって一気に桜も満開の時期をむかえるのではないでしょうか。

この時期は卒業や卒園、入学や入園の次期でもありフォーマルな着物が1番動く次期でもありますので、当工場でも染めているのは附下や訪問着などフォーマルな商品を多く染めています。

友禅職人さんが友禅を挿した商品の地場を無地や暈しで染めていく仕事が多くなります。

私は友禅を挿す事はできませんが、暈し染めの附下や訪問着などを染めていますので、そちらの仕事も多くなる次期でもあります。

この時期はいつも友禅職人さんの挿している友禅を見ていますので今年はこんな柄が流行っているのかとか、今年の色はこんな感じの色が多いななど、商品を見て色々と今年の流行を身近に感じています。

毎年おしゃれな柄も多くて、職人さんによって配色など細部にこだわりを感じる商品も多く、この時期は目でも春の始まりを感じることができます。

当工場で作る染帯も春らしい色のものを作るようにしていますので、作っている時も新しいシーズンを感じながら作っています。

とりわけ春だけが着物の時期と言うわけではないと思うのですが、この時期に作る商品や受ける仕事で春を感じることが本当に多いし、作っていてもウキウキした気持ちで仕事ができます。

春は出会いや別れのシーズンで新しい気持ちで色々な事を始めるときだと思うので、私もこの春からどんな事をしようか色々と考えて始めていこうと思います。

3月もあと少しですが頑張っていきたいと思います!

春が来ますね。
春が来ますね。

2024/03/20

春はもうすぐ。

先週末はずいぶんと暖かくなり工場の近くの川沿いに桜並木があるのですが、蕾を膨らませてもう咲くのではないかと思わされましたが、今週はまた冬の寒さに戻ってしまった京都です。

この寒くなったり暖かくなったりを繰り返して春になるのでしょうが、そろそろ気候も落ち着いてほしいものです。

この寒暖差は我々染め屋にとってなかなか仕事がしづらいので程々にしてほしいものです。

今月末ごろには桜も咲いて新しいシーズンが始まると思うと、気持ちも新たに仕事も頑張らないといけないなと引き締まる思いです。

以前から作っている帯の商品が好調で、この春から本格的に取り組みたいとおっしゃってくださる取引先様が増えたので、ペースを上げて帯の新作を作っていかなければなりません。

私1人の工場ですのでペースアップはなかなか大変ですが、私の作る商品を気に入った てくださるお客様のためにもなんとかペースアップできるように頑張ります。

着物とは違い帯はある程度自由に作れるので楽しみながら制作に取り掛かろうと思っています。

着物の商品も新作をお待ちいただいている取引先様もあるので、そちらも取り掛かっていかなければならないのでこの春からは今まで以上に忙しくなっていきそうです。

制作にかけられる費用も安い商品から高い商品まで色々ありますので、上手く調整しながら考えて作っていかなければならないのでその辺りも試行錯誤しながら進めていきたいと思っています。

材料費や外注費も高騰していますので頭を悩ませるところではありますが、なんとか色々な部分でカバーできればと思います。

新しい技術も取り入れていきたいところですがなかなか簡単にはいかないです。

日々勉強をして、新しい物作りをしてお客様に気に入ってもらえる商品を作っていきたいです。

春の足音も近づいてきていますので、良いスタートダッシュが切れるようにしっかり準備して制作に取り掛かっていこうと思います!

春はもうすぐ。
春はもうすぐ。

2024/03/13

加賀友禅の展示会見に行ってきました。

京都は1日1日寒くなったり暖かくなったりを繰り返して少しずつ春にむかって季節は進んでいる気がします。

この季節は展示会などが本当に多く、毎週末のようにどこかで展示会が行われています。

そんな中、今日は加賀友禅の新作の展示会へ行ってきました。

京都から遠く離れた石川県の金沢市を中心に多くの友禅作家が活動されています。

京都・東京と並ぶ日本三大友禅の一つです。

私は友禅作家さんのように友禅を挿す事はありませんが、同じ染めを生業にしている人間として友禅の魅力に惹かれて勉強がてら友禅作家さんの着物や帯などを見に展示会へ足を運んでいます。

自分が作る商品とはまた違う物ですが、色使いや柄の配置など勉強になることは本当にたくさんあります。

私は加賀友禅の地色がとても好きで、優しく柔らかな地色ですがとてもいい具合に友禅の色を引き立たせて着物全体をしっかりとまとめ上げているように感じます。

なかなか簡単に作れる地色ではありませんが、参考にして私も商品を作る事もあります。

加賀友禅は独特の色使いや繊細な糸目、草花柄を中心とした豪華な柄の構図など京都の友禅とはまた違った面白さがあり見るだけでも本当に面白いです。

決して安い商品ではありませんが、そのお値段に見合う繊細な手仕事で作られた本当に素晴らしい作品ばかりでした。

京都でなかなかたくさんの加賀友禅の新作商品を見る機会はありませんので、こうして展示会で見るたびに同じ染めの業界の職人として加賀友禅の職人の方々を本当に尊敬しますし誇りに思います。

京都と同じように職人の高齢化や後継者不足などさまざまな問題に直面されているそうですが、それを乗り越えてこれから先もこの技術が受け継がれていくようにお互いに頑張っていきたいですね。

加賀友禅の展示会見に行ってきました。
加賀友禅の展示会見に行ってきました。

2024/03/06

先輩から学ぶこと。

京都は寒い雨の日が続いていますが梅の花も満開を過ぎて、次は桜の時期を待つばかりです。

3月になりましたが、引き続き忙しい日々が続いています。

この時期は毎年、春夏物の追加の時期から秋冬物の新作の時期に変わる切り替えの時期で忙しさも少し落ち着いていく時期です。

そんな中、先日去年に出会った若い職人の方々と親睦を深めるために食事会を開催しました。

今回は前回ご一緒した若い職人さん達に加えて、私より少し年上の職人さん2人にも参加していただいて食事会を行いました。

今回参加していただいた年上の職人さん達は、本当に素晴らしい技術を持った職人さんで常に最前線を行く方達です。

私自身お2人からは日々色々な事を勉強させていただいていますし、お2人も若い人から色々勉強したいとおっしゃっていて常に向上心を持って私達に接してくださる本当に素晴らしい方々です。

そんなお2人を加えて行った会では、そのお2人を中心に着物や帯を染める技術の話や、自分達が作った商品が消費者様の手に取られるまでの事をどう考えるかなど本当に色々な話しを聞かせていただきました。

同じ業界ではありますが、普段から接点も少なく膝を突き合わせて話す機会などそれほどあるわけではありませんので若い職人さん達は本当に熱心に先輩方の話しを聞いていました。

こんな風に先を行く方達と後を追う我々が熱い気持ちを持って色々な事を話し合い、そこで学んだ事を活かして新たな商品を生み出す事がこの業界の活性化と永続に繋がるのではないかと思います。

安いコストで大量生産が求められるようになってきたこの業界で、我々職人はいかに付加価値をつけ素晴らしいと思ってもらえる商品を作れるかで勝負していかなければなりません。

それは自分が学んだ事だけではなく、色々な経験と知識を持った人達から学んでそれを自分なりにどう活用するのか考えて商品作りをしていくかでこれからの職人としてのあり方が変わってくると思うのです。

今回私達の意見を嫌な顔一つせずに大きな心で応えていただいた先輩方に心から感謝しています。

本当にありがとうございました。

今後もこういった会が続けていけたらと思います。

先輩から学ぶこと。
先輩から学ぶこと。

2024/02/28

本当の良さを見てください。

2月も残すところあと1日になりました。

相変わらずの変化の激しい気候ですが、なんとか体調も崩さず毎日忙しく仕事をしています。

先週に急ぎで作りあげた商品もありがたい事に完売し、次の商品を作っていかなければなりませんが他の受注もありますので、それもこなしながらまた新作を考えようと思っています。

昨年からポリエステルの生地の着物の仕事が大変忙しく、世の中の着物がポリエステルの商品になろうとしている流れがあるのかもしれません。

昨今の正絹の生地の値段の高騰が一つの要因なのかもしれませんが、少しずつですがポリエステルや綿や麻などの商品が正絹の商品に取って代わろうとしているのかもしれませんね。

帯に関してはまだまだ正絹の生地が多いように思いますが、これだけ正絹の生地の値段があがってしまっては今後どうなるかわかりません。

それぞれの生地の良さがあり、それぞれの生地の特徴でどの生地の商品が良いか競い合うのではなく、ただただ一つの種類だけが飛び抜けて値段が高騰してしまいどうにもならなくなってそれに代わる商品を作らなければならなくなっている状況は決して良い事ではないと個人的には思います。

そういう流れの中ではそれぞれの生地の商品の本当の良さを見てもらえる事は少なく、表面上の違いを重視されてしまいなかなかそのもの自体の本当の良さや違いを感じてもらう事が難しくなってしまいます。

ただ生地が違う、それだけではなくその生地で作られる着物がなぜその生地を選んで作られたのか、なぜその作り方なのか、なぜその価格なのか等、作る側は本当に色々な事を考えて選び作っていますので、手に取る側の方々は色々な部分を見て考えていただけると嬉しいです。

価格が安い、それだけで選ぶのではなく自分にとって本当に自分に合った、自分に必要な着物や帯はどれなのか考えて購入していただきたいですね。

これから色々な事がどんどん変化していくのだと思いますがその変化に飲み込まれずに、かと言ってその変化に反発するのでもなく、上手く変化と流れに乗って楽しんで物作りをできればと思っています。

本当の良さを見てください。
本当の良さを見てください。
ご購入はこちら