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2023/09/06

1日24時間って短くないですか?

染め屋の朝は早いんです。
急に何の話?って思われたかと思いますが、早いんです笑

朝4時半ごろに起きて支度をし、5時ごろから昨日染めた反物を下ろして業者さんに渡す準備をします。
それが終わればその日に染める色作りを始めます。
色作りが終われば7〜8時ごろには染める段取りを始めて一気に夜まで染めていきます。

途中、取引先との打ち合わせが入ったりしますがほとんど染めながら打ち合わせします笑

だいたい夜の7〜8時ごろにはその日の分を染め終えて、明日の染める反物を準備していきます。

明日の準備が終われば新作のデザインを考えたりして1日が終わります。
仕事が終わるのは夜10時ごろです。
これが1日のルーティーンです。

染め屋はどこもだいたいこんな感じだと思います。

手作業で着物や帯などを染めていきますので、1つ1つ時間がかかります。

1日24時間をどう効率よく使うかが勝負になります。
どんな仕事でもそうですが時間は無駄にはできません。

そんな中でも時間を作って展示会や催事に見学に行って勉強したりします。
最近の流行などは実際にそういう場に行かないと、工場の中でひたすら考えていてもわかりませんし新しいものも思いつきません。

そういう場で「この着物すごくおしゃれだな、どうやって作ってるのかな?」なんて考えて自分の作品作りの参考にしたりします。
ですので工場で作業することよりも大切な事だと思います。

昔は職人は工場にいてなんぼ、なんて事をよく言われましたが今はそんなことは無いと思うんです。
どこに新しいデザインのヒントがあるかわからないし、そのヒントは取りにいかなければ向こうからは来てはくれません。

なので、私が工場にいるかは電話やメール等で確認してください笑

当店にご興味のある方は一度確認のご連絡をいただきその後ご来店ください。

でも個人的にはいきなり工場に突られるのも嫌いではありません笑

1日24時間って短くないですか?
1日24時間って短くないですか?

2023/08/30

色って大事。

まだまだ残暑厳しいですが、ところどころで秋の気配を感じるようになりました。

日の入りも少しずつですが早くなり、夜の時間も長くなってきました。

夜はいつも次の新しいデザインを考えたりする時間に使う事が多いですが、これからの季節は夜の涼しい時間帯に染める作業をする事も多くなってきます。

これから秋・冬の新作が続々と並ぶようになってくると思いますが、毎年その年のトレンドカラーは気にするようにしています。
今年は赤やベージュ、グレーに黒みたいです。

トレンドカラーは洋服だけではなくもちろん呉服にも共通していると思います。
呉服は洋服のように赤!黄色!黒!と原色のようなはっきりとした色目ではありませんが、例えばベージュでも赤味のベージュだったりグレーでも黄色味のグレーといった感じでその時の流行にそった色が流行しているように思います。

呉服と言っても着物の色味と帯の色味ではやはり違いますし、その年の流行色をそれぞれに落とし込むために色々考えます。

色は本当に大事な要素だと思いますので、色一つで「なんかあの着物おしゃれだよね」と思ってもらえるのではないかと思っていますので、色を考えるのは難しいですが悩みがいのある仕事の一つだと思っています。

当店は呉服の染め屋ですので洋服を染める事はほとんどありませんが、同じファッションの業界ですので別の世界の話と無視するのではなく、しっかりと意識して取り入れられる事は取り入れて物作りをしていきたいと思います。

色って大事。
色って大事。

2023/08/23

暑い!

まだまだ暑い日が続きますが皆様体調はいかがですか?

工場は日々暑いです。笑
引き染め屋の特性として、日光遮断(乾きムラができるため)のため窓は明かり取りぐらいの小さな窓しかない・風を通せない(これも乾きムラができるため)その小さな窓も開けられない・エアコンと扇風機が使えない(これも乾きムラができるため)という夏には本当に向かない環境で仕事をしています。
加えて染め終わった反物が次々に乾かすために干されていくので、反物が乾く時に出る湿気でまさにサウナのようになります。(もはや笑えない)

反物の状態ですと着物は1反13mほどありますし、帯ですと1本が5mほど長さがあります。
その長い反物が濡れた洗濯物のような状態で次々と干されていくので、すごい湿気になります。
染めた反物に影響の無い程度に換気扇は回っていますのでそこから湿気が抜けてはいくのですが、まぁ暑いのなんの…。
毎日汗だくで染めています。

毎日毎日反物と向き合ってどんな商品を作ろうか考えていますが、アイデアはなかなかそう簡単に出てきてはくれません。

のでそんなサウナのような工場を抜け出し、気分転換に出かける事もしばしば。
美術的な施設などに行くと色々な刺激ももらえるのですが刺激が強すぎて逆に疲れてしまう事もあるので、おしゃれ?な家電量販店や百均などに行く事が多いです 笑

なぜ?と思われるかもしれませんが、そんなところに以外と染めに使える何かがあったりするんですねー。
そして何より涼しい 笑

染めには関係ないような場所でも視点を変えてみれば以外に色々と使える物があったりするんですよね。
そんなところに何も無いと決めつけずに、ちょっと考え方を変えて違う角度から見てみると面白い発見があったりするんですよね。

そうやっていろんな面白くておしゃれで素敵な商品が作っていければなと思います。

暑い!
暑い!

2023/08/16

必要な技術。

昨日は台風の影響で凄い雨と風で工場から出ることができませんでした。

雨の日はなかなか染めた反物が乾かず仕事が思うように進みません。

引き染めは柱から柱へ反物を張り染めていくので、乾かないとどんどん柱に反物が溜まっていき工場が反物だらけになってしまい、次の仕事ができなくなってしまいます。
ですので梅雨時期や雨の多い時期、冬などは染めた反物がなかなか乾かず仕事の効率も落ちてしまいます。

着物も帯も他のあらゆるものもそうですが、染めた商品は半日から1日かけて自然乾燥で乾かし、その後蒸し業者の方にお渡しし蒸し水洗してもらいます。

この蒸しの工程はやはり専門の業者さんにお願いしなければなりません。
本当に技術の必要な工程で、この部分がうまくいかないと色落ちの原因になったり色々なトラブルがおこる事に繋がります。
ですので蒸しの工程はどこの蒸し業者さんでも良いわけでなく、当店の染めに合った業者さんを探して何度も試験を繰り返しようやくお願いできる信頼のある蒸し業者さんにお願いしています。
色々な部分でそれに長けた職人さんの手を借りる事はより良い商品を作るために絶対に必要な事だと思っています。

長く分業制を続ける染めの業界ですが、少しずつですが一つの工場でできる事を増やし分業の範囲を縮めていく方向にあります。

それは今まであった工場を追いやる事になるのでは?と言う声がありますが、決してそういう事ではなく工場ごとに技術を向上し切磋琢磨しより良い新しい商品を世の中に生み出す事に繋がるのではないかと私は思います。

過当競争の果てに安く質の悪い商品が横行したり、職人が稼ぐ事ができずに数を減らし後継者問題が起こってしまったりしている昨今で自らが技術を向上し今までできなかった事をできるようになり、今までに無いより良い商品を作り出す事が職人としてのあるべき姿ではないかと私は思うのです。

その中で信頼し仕事をお願いできる職人さんと繋がり自分の仕事をお任せできる事は本当にありがたいし素晴らしい事だと思います。
そういう関係がこれからもっと増えていくように自分が努力していかなければならないと日々考えています。

必要な技術。
必要な技術。

2023/08/09

技術向上!

当店は引き染めをメインに仕事をしています。

引き染めは刷毛を使い様々な暈しを作っていくのが特徴ですが、当店では刷毛以外に色々な物を使って商品を作っています。

企業秘密ですので細かいところはお教えすることはできませんが、それこそ日常にある色々な物を使います。
染め専用のものを使うだけではなかなか新しい商品を生み出す事はできず、何か新しいものを作ろうと思うとやはり既存の物以外の何かを使う事が必要ではないかと考えているからです。

着物を作るときもそうですが、帯を作るときはよりそういった事が必要になると思っています。

なかなか難しい事ですがそういった色々な物を使う事を考える事が次の新しい何かを生み出すきっかけになると思うんです。

おしゃれなデザインを考えて、それを生み出すためには何が必要でそれを使ってどう染めるか、そんな事を考えながら日々技術向上に努めています。

次はどんな商品を作ろうか?

そんな事を考えている時が職人として一番仕事をしている時だなと思います。
まだまだ未熟ですがもっともっと腕を上げ色々な商品を作れるようになりたいです。
これからも頑張りますますのでよろしくお願いいたします。

技術向上!
技術向上!
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