2024/02/21
物作りはやめられない。
今週は週始めから雨が降り続いている京都ですが、気温は高く雨降りで湿気がすごく染め屋泣かせな気候でしたが、今日は急に2月らしい気温になり寒く冷たい雨が降っています。
寒い時期は雨が降っても湿度は低めなので、それほど仕事もやりにくい事はありませんので今日は久しぶりにガッツリ仕事ができました。
さて、先週末に急に取引先から「商品のバリエーションが少ないので何点か急ぎでオリジナルの帯を作ってほしい」と連絡があり、せっせと急遽オリジナル商品を作っていました。
こういった話はよくある事ですが、常日頃から何を作ろうか考えているのでその中から時間のかからない加工で見栄えが良く、かつ複雑に見える商品を作らなければなりません。
なにより大切なのは、オリジナル性とおしゃれで着装した時に美しく見える商品を作る事です。
納期まで1週間しかありませんのでなかなか大変でしたが、なんとか間に合わす事ができました。
着物もそうですが最終的に作る商品のイメージを考えて加工を組み合わせていくのですが、加工途中でこっちの加工の方がいいんじゃないかとか色々と加工を変えたりしますのでオリジナルの商品は受注の商品に比べて時間がかかります。
ですが自由に考えて作る事ができるので、本当に楽しいです。
物作りの醍醐味は自分で考えたイメージの商品を作ってそれが自分のイメージ通りに作りあがりその商品がお客様に喜んでいただける。
これが物作りをする上で最高の事ではないかと思うのです。
やはり最後にお客様が手に取って喜んでくださる顔を見た時は本当に作ってよかったと思いますし、その瞬間は最高の時間です。
この瞬間があるから物作りはやめられないなぁといつも思います。
その瞬間をこれからより多く感じられるようにしていきたいと思っていますので、まだまだ何十年先も物作りを続けていきたいと思います。
2024/02/14
変化を受けいれる。
京都は昨日から春の様な気候でとても暖かくすごしやすい気温です。
今週末までは春の気候になりそうですが、まだ2月半ばですね笑
来週からまた2月本来の気候に戻るそうなので油断せずに体調管理していきたいですね。
さて工場では少しずつ春夏物の追加注文が入り出し、またバタバタとしています。
今年もコートの注文が多いようで、透け感のある紗や紋紗の商品が好調のようです。
紗や紋紗の生地は着物に使われる事もありますが昨今では主にコートに使われる事がほとんどです。
独特な透け感で着物の上に羽織るととてもおしゃれで人気があります。
しかし染める側としては非常に染める事が難しく大変ですので、苦労が絶えない生地なんです。
ですが染まってしまえば見栄えも良く、色次第で本当におしゃれな商品になります。
コートなので着物よりも値段は安いですし、売れ行きが好調なのも頷けます。
着物と帯とコートがあれば色々な季節を色々な組み合わせで楽しめるので、着物ライフをより一層充実させる事ができますね。
近頃では着物にスニーカーやタートルネックなんかを合わせて着たりする方たちが増えてきているそうです。
賛否両論ありますが、私個人としては全然アリだと思っています。
着物本来の着方ではないかもしれませんが、より日常的に着物を取り入れている感じがしてとても好感がもてますし、そうやって普段から本当の意味で着物が生活の一部になっている感じがあってすごくアリだと思っています。
令和の時代らしく着物の文化が変化していけば良いんじゃないかと思います。
変化を受け入れてまた新しい時代に進み、これからもずっと着物の文化が続いていけばいいなと心から思います。
春に向けて気候だけでなく色々な変化が続いていきますが、体調に気をつけて気を引き締めて頑張っていきましょう!
2024/02/07
失敗する時間は大切。
京都はちらほら梅が咲き始めていると言う話を聞きはじめました。
暦の上でも立春を過ぎて少しずつ春めいてくるのでしょうか。
寒い寒いと思っていたのですが知らぬ間に季節は変わっていきそうですね。
毎年2月は春夏物の着物の仕事が落ち着いてくる時期ですのでこの間に普段できない作業をいつもしています。
特にオリジナル商品のデザインを考えたりそれの見本作りをしたりする事が多いです。
そのほか新しい染め方の研究をしたり新しい色を作ってみたり、日々色々と考えていた事を実際にやってみる時間にしています。
頭の中で考えていても実際に物として作ってみないとわからない事がたくさんあります。
色々な意味で『失敗する時間』ですので、私はこの時間をとても大切な時間だと考えています。
ここでたくさん失敗してその中で色々な事を経験して次の物作りにいかす、その繰り返しで職人として腕を上げていくのではないかと考えています。
今は着物の仕事がひと段落してきたので、近頃作れていなかった帯のオリジナルの商品の制作にとりかかっていこうと思っています。
着物と帯では作り方がまったく違うので、どちらも作れる事が大事だと思っています。
帯はある程度の作り方の決まりを考えたうえで作れば着物よりも自由に物作りができるので私は帯を作るのがすごく好きです。
オリジナルの商品はなかなか簡単には作ることはできませんが作っている時は本当に楽しいですし、作っていて自分のこだわりを出せるので本当に作り甲斐があります。
おしゃれで素敵な帯が作れるように色々考えて作っていきたいと言う思います。
まだまだ寒い日は続きますが体調に気を付けて頑張りましょう!
2024/01/31
春の楽しみ。
毎日毎日日替わりで気候が変わるので、なかなか体調管理が難しくて身体の調子があまり良くありませんが、なんとか日々仕事を頑張っています。
昨日から初春のような暖かさで、花粉も飛び始めているようでなんだか体が大変です。
春に向けてこれから色々な場所で着物や帯の展示会が行われていきます。
たくさんの作家さん達や各組合などが今年の新作をお披露目する事だと思います。
私も時間のある限りは色々な展示会に足を運び、色々な新作を見学して勉強しています。
まだまだ勉強する事は多く、一挙にたくさんの作家さんや色々な会社の新作を見る事ができる機会もそんなにある事ではないので展示会があればできるだけ行くようにしています。
展示されている着物の中にはすごくおしゃれな物もあり職人としてでは無く、「これすごくいいなー」なんて消費者目線で見てしまいます。
でもやはり職人なので、これどうやって染めてあるのかな?とか自分ならどうやって染めるかな?とか考えてしまい、1枚の着物を見すぎて全然次の着物に進めないなんて事になってしまいがちです笑
あまりそう言う目線で見るのは良くないとは思うのですが、どうしても気になってしまいます。
展示会で周りを見渡して1枚の着物の前でジーッと着物を見てブツブツ言っている人をもし見つけたら、もしかしたらその人は職人かもしれません笑
色々な目線で展示してある着物や帯を見ると、その商品を作った職人さんの技術が見えてきて、自分もまだまだ勉強しなくてはいけないなと思わされます。
私は職人なので色々な目線で展示会を楽しむ事ができるので、この時期からはすごく楽しみになります。
2月になれば京都の各所で展示会が行われていくので、春の楽しみでもあります。
明日から2月なので体調管理をしっかりとして商品作りを頑張っていこうと思います。
2024/01/24
職人さん達からのプレッシャー。
ついこの間までお正月気分でしたが、気付かぬうちに1月も後半に差し掛かっています。
昨晩から京都は気温もグッと下がり、今朝は霜が降り強烈な寒さになりました。
体調管理は難しいですがなんとか元気に毎日仕事を頑張っています。
ありがたい事に当店は年明けからバタバタと忙しくしていますが、近ごろは色々な職人さん達から引き染めの依頼を受ける事が多くなってきました。
その中でも多いのが着物の柄を加工した商品の巻きボカシをしてほしいと依頼されます。
巻き(まき)ボカシとは、その名の如く柄のまわりをボカシで巻いていく作業の事を言います。
引き染め屋の仕事の一つですが、古い着物や帯の染め直しなどのときにすることが多く、1色で最初から最後まで柄を無視して染めてしまうよりもボカシによって柄が強調されてよりおしゃれな物に仕上がります。
1色で最初から最後まで柄を無視して染めてしまう作業とは違い、柄を避けるようにボカシを入れていくのでなかなか技術のいる作業になります。
着物は柄と柄が仕立てるときに合う部分がありますので、その合う部分をしっかりと計算してボカシをしていかなければなりませんので染めるまえにその部分をちゃんと確認して染めていきます。
引き染め屋の仕事ととしては基本的な仕事ですが、普通にボカシ染めをするよりも複雑ですので職人の腕が問われます。
柄を加工する職人さん達が懸命に考えて作った商品なので、手を抜く事はできませんし失敗も許されません。
プレッシャーは大きいですが、後の加工を任された側として全力で応えたいと思いながら仕事をしています。
呉服業界もインクジェットによる加工の商品が多くを占めてきている昨今ですが、こうやって一つ一つ職人が手仕事で作っている商品もまだまだ多くあります。
こういった商品が着物を好きでいてくれるお客様のもとに届いていただけるように、これからも頑張っていきたいと思いながら毎日仕事をしていきたいと思っています。