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2023/12/20

お仕事の選び方。

もうすぐ雪が降るんじゃないかと思うほど、冬らしく寒さがより一層きびしくなってきた京都です。

気候が1ヶ月先に行ったり、また戻ったりと体調管理が難しく仕事も忙しい中本当に色々大変です。

今年もいよいよ大詰めになりましたが、新しい出会いが次々とあり充実した毎日を過ごしています。

昨日は私と同じように染めで着物や帯などを作り、なおかつ自分で作家として売りに出ている方と出会う機会がありました。

その職人さんは『墨流し』と呼ばれる技法で染めをされていて、その技法を生かして素晴らしいオリジナルの商品を作っておられます。

単純に墨流しの技法だけでなく他の技法とミックスしオリジナルの商品を作って、それを自らが売りに出ている素晴らしい職人さんでした。

今回はその商品に当店の暈し染めをしてほしいとのオーダーでした。

引き染め屋らしいお仕事で非常に面白そうなのでお引き受けさせていただきました。

色々なお仕事をしていますが、私がそのお仕事を引き受けるかどうかの大きなポイントの一つとしているのは、「そのお仕事が面白いと思えるかどうか」です。
自分が依頼されたお仕事に対して面白そうかどうか、興味を持てるかどうかはお引き受けするにあたってとても重要で、もしその気にならなければどれだけ高い加工代金を提示されてもお引き受けしない時があります。

面白さや興味が持てないお仕事には気持ちも
入らないですし、面白いと思ってもらえる商品もきっと作る事はできないと思っているからです。

作っている自分自身が「この商品面白いな!」とか「おしゃれな商品できたな!」と思わない商品はきっとお客様にも思ってもらえないんじゃないかと思うのです。

ですのでできるだけ自分自身がやってみたいと思えるお仕事をしていくようにしています。

そのやり方も時には非難される事もありますが、自分のやり方を信じてここまでやってこれたのでこれからも自分を信じてお仕事をしていこうと思っています。

2023年も残すところあと2週間になりますが体調管理をしっかりして頑張っていこうと思います。

お仕事の選び方。
お仕事の選び方。

2023/12/13

2023年もあと少し。

先週は「もう冬ですね」なんて言っていましたが京都は秋が戻ってきたような暖かい気候が続き体調が追いつかなくなっています。

12月も半ばになり、いよいよ2023年も大詰めを迎えようとしていますね。

仕事も忙しく、年内に納める仕事を毎日毎日こなしています。

仕事内容もコロナ禍ではほとんど動きの無かった附下や訪問着といったフォーマルの着物が多くなり、少しずつですがコロナ以前の賑わいを取り戻してきているように感じます。

帯はカジュアル趣向の名古屋帯にするための商品を作る仕事が多くなっているように思います。

今まではカジュアル趣向の着物を作る事が多かったのですが、やはり着物はフォーマルな場で着る事が多いので附下や訪問着などのフォーマル用が動き出したのを見ると着物を着て行く場所が増えてきたんだなと思い少し安心します。

なんにせよ着物業界が活気を取り戻しつつあるのかと感じる年末になり、本当に嬉しい思いです。

コロナ禍では安い商品しか動かず高額の商品は必要とされず商品作りに悪戦苦闘していましたが、昨今では高額商品の売行きも良くなってきたようで商品作りも遠慮する事なく加工に力を入れて物作りをする事ができています。

まだまだ以前のように完全に戻ってきたとは言えない呉服業界ではありますが、少しずつでも良くなっていけば良いなと思います。

2023年ももう少しですが、体調に気を付けて良い商品を作っていけるように頑張っていきたいと思います。

2023年もあと少し。
2023年もあと少し。

2023/12/06

会ってきました。

冬ですね。

京都にも冬がやってきました。

工場は暖房器具がありませんので本当に寒いです。

そんな寒い京都ですが、先日職人の友人から自分の知り合いで若い職人がいるから紹介したいと言われ食事に行ってきました。

私は現在41歳なのですが、友人の職人は36歳と若いのですがその友人から紹介された職人さんは32歳と39歳と友人と同じ30代の職人さん達でした。

私と同じように着物・帯などを作る職人さんと私も商品作りに使用しますが、型を作る職人さんでした。

皆さん若く、色々な事を考え自分がこれからどうしていくのがベストかそのために何をしていくべきなのかしっかり目標を立て行動していました。

なにより共感できたのは、その場にいた全員がまだまだ勉強したい!もっともっと技術を上げていきたい!と今の自分に満足する事無く貪欲に前むきに職人として生きていたという事です。

私のInstagramを見て「あの商品ってどうやって染めてるんですか?」と私に対してたくさんの質問をしたりしてくれて本当に熱心に私の話も聞いてくれたりしてくれていました。

私は感動してしまいました。

我々染屋の業界も多分に漏れず若い人達が少なく高齢化が進み後継者不足の問題に直面しています。

しかしこうやって若い人がいて、熱心に一所懸命頑張って仕事をしている職人さんがいるのは同じ職人として本当に嬉しいし、励みになります。

自分も負けずにもっともっと色々な事を勉強して若い人達に負けないように努力していかないといけないなと思いました。

食事会をひらいてくれた友人には本当に感謝ですし、今回知り合えた職人さん達にも感謝です。

そして今回の食事会で1番見習わないといけないなと思ったのが、皆さんの色々なところがすごくおしゃれでした。

仕事以外のところでも身の回りに気を使っていかなければと反省しました。

これからももっともっと若い職人さん達と知り合いたいし交流していきたいですね。

会ってきました。
会ってきました。

2023/11/29

アップデートする。

今日からまた一段と京都は寒くなりましたが皆様のところはいかがでしょうか?

明後日から12月ですが年末にむけ仕事もラストスパートをかけていきたいところです。

京都は紅葉も進み、まさに観光シーズンになり大勢の観光の人たちで街中はごった返しています。

交通機関もたくさんの観光客の人たちでパンパンで観光地もものすごい賑わいで、当店も観光地の近くにあるのですが最寄りの駅も普段は学生がほとんどなのですが、今は着物を着た観光の方々をたくさん見かけます。

その光景を見て思うのですが、近頃は若い方も着物を来て観光を楽しむ方が本当に多くて、着物の着こなしもすごくおしゃれでステキだなーと関心しながら見ています。

着物にあわせる帯の色使いや小物の使い方も独特で、よりファッションとして着物が若い方に認識されているように思えて本当に嬉しく思います。

若い方の感性で古くからある着物の文化をアップデートして新しい着物のあり方を見せてもらっているようで作り手としては本当に勉強になりますし、若い方にもっともっと着物を着てもらえるようにおしゃれで素敵な商品を作っていかないといけないなと奮い立たせられています。

そうやっていつの時代も着る人と作る人間の感性の相乗効果で古い物が新しくなり何年も何年も着物の文化は続いていっているのではないかと思います。

私ももっともっと感性を磨いて技術を向上させて若い人たちに着たいと思ってもらえるような商品を作っていきたいと思います。

観光シーズンはまだまだしばらく続きますので仕事の合間に街を歩く着物を着た人たちを見にぶらりと出かけてみようと思います。

着物を着た姿は本当にステキですね♪♪

アップデートする。
アップデートする。

2023/11/22

道具は大切なんです。

京都は本当に寒くなり、いよいよ冬本番になろうとしている今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。

水道の水もどんどん冷たくなり手が悴んでしまい大変です。

水が冷たくなる、で思いつくのが私たち引き染め屋が使う『刷毛』です。

急にマニアックな話になりますが『刷毛』と言っても色々な刷毛があり用途もさまざまですが、我々引き染め屋が主に使う刷毛は引き染め用の刷毛で5寸刷毛や6寸刷毛なんて呼ばれたりします。

5寸・6寸とは刷毛の大きさで4寸やそれより小さな刷毛もあります。

着物を染めるときは6寸刷毛を多く使いますし、帯を染めるときは5寸刷毛を多く使うように私はしています。

刷毛の毛は鹿の毛で、独特のコシがあり染料を適度に吸ってくれるので染めやすいです。

他の豚毛の刷毛や馬毛の刷毛や安い人工の毛の刷毛など色々使ってみましたが、やはり鹿の毛の刷毛が1番使いやすかったです。

引き染め用の刷毛は一本がなかなかのお値段ですので大事に使ってできるだけ長持ちさせたいので、保存にも気をつけます。

新しい刷毛は毛が抜けやすいので諸説ありますが、私がやっている方法は新しい刷毛は冷水に半日〜1日漬けて刷毛自体に充分に水分を含ませて水から取り出し刷毛の表面の水分を乾かした後冷蔵庫で保管するようにしています。

その冷水ですが、夏場などの暑い時期の水ではなく冬場の冷たい水でないと何故かなかなか長持ちしません。

なのでこの冬場の時期からは刷毛を仕入れる事が多くなります。

刷毛は何度も染めに使っていくうちに染料に含まれる糊の成分が刷毛に溜まっていき固まっていくので毛が抜けにくくなっていきます。

刷毛は使った後洗うのですが、お湯で洗うと毛のコシがすぐに無くなってしまい染料の含みが悪くなり染めにくくなってしまうので、いつでも水で洗わなければなりません。

なので冬場は本当につらいです。

刷毛だけを使うわけではありませんが、やはり染めるためのメインの道具ですのでしっかりと管理していつでも商品作りに使えるようにしておきたいです。

今回は引き染め屋が使う刷毛についてお話ししました。

ブログを見てくださる方々がおもしろいかどうかはわかりませんが、今後もこんなお話しもさせていただこうかと思っています。笑

道具は大切なんです。
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