2023/11/09
悩むことが多いです。
近頃夏が少し戻ってきたような感じのする今日この頃ですが、京都では紅葉が進みこれからのシーズンにむけてにぎわいを見せています。
着物で京都の街を出歩く観光客の方々も非常に多く見られ、紅葉の進む木々のように街も色鮮やかな着物姿の人で色づいています。
さて、先日取引先との会話の中で帯の裏地を専門にしている会社が1軒、裏地の取り扱いを終了するとの話を聞きました。
その会社は裏地の取り扱いをやめ、表地の専門店へシフトチェンジするとの事でした。
こう言った話は近頃本当に多くなり、業態の転換や閉店など非常に多くなってきたように感じます。
そもそも帯の裏地を専門にしている会社は非常に少なく、裏地の取り扱いをしている会社はありますが専門にしている会社は多くはありません。
しかし帯を仕立てる上で裏地の種類の豊富さはどうしても必要になります。
表地にあった裏地をつけるためには、より種類の多い専門の会社に行かなければなりません。
そこがなくなってしまうという事は表地は色々な種類があるけれど裏地はみんな一緒、なんて事になりかねません。
裏地だから別に気にしないって方もいるかもしれませんが、帯裏はその商品の個性の一つでもあると思いますのでそこにこだわれないのは物作りをしている側からすれば悲しい事です。
ここ数年で裏地の値段が高騰し、安い混紡の裏地も出ているそうですが、はたしてどうなのか?
帯を作っている者としては、また一つ頭を悩ませる事が起こっています。
これからまだまだこう言った事が起こってくる予想の呉服業界ですが、そういったことに柔軟に対応してより良い物作りが継続できるように頑張っていきたいと思っています。
2023/11/01
早くも11月ですね。
今日から11月になりいよいよ年末が近づいてきましたね。
年末に向け年内に色々な事を片付けてしまわなければなりません。
相変わらず新作の依頼は次から次へと来ているのですがなかなか易々と片付くものではなく頭を抱える日々が続いています。
着物に関しては当店は着尺の依頼が多く、予算と加工で取引先との話し合いが日々続いています。
昨今では生地の値段がどんどん上がる中、加工代を抑える傾向にあり、なかなか折り合いのつかない状況です。
安い予算で最低限の加工をしながらも新しいものを作り出すという、職人にはある意味やりがいはありますが非常に難しい課題を突きつけられています。
しかしそれとは逆に帯に関しては予算に関係なく新しいものをどんどん作っていきたいという傾向にあり、とてもありがたい状況にあります。
色々な加工を行う事ができ、こちらとしてもやりやすく加工の幅も広がるので着物とはまた違ったやりがいがあります。
ただただ加工を重ねて複雑にする事がいい結果に繋がるわけではないと思いますが、「ここであと1加工できれば…」と予算の幅の無い着物では思ってしまうところを、帯ではその1加工ができますので悩む部分が減り作りやすくなっています。
とりあえず取引先からの受注分に関しては、そんな日常ですがなんとかこの荒波を乗りこなして年末あと2ヶ月を走り抜けたいと思っています。
自分で生地を買って制作する分に関しては、今までのペースでゆっくり作れているのでもう少しスピードを上げて頑張っていこうと思っています。
物作りは本当に難しいですが、まだまだ楽しくできていますので引き続き全力で取り組んでいきたいです。
皆様も年末に向けお忙しいと思いますが体調に気をつけてお互い頑張っていきましょうね!
2023/10/25
信頼される商品作り。
10月も終わりをむかえようとしていますが、相変わらず京都は観光客であふれかえっています。
これから紅葉シーズンに向けてもっともっと観光の人たちでにぎやかになっていくのでしょう。
そろそろ着物も秋冬シーズンに入り、展示会など新作のお披露目会が各地で行われています。
着物の新作や帯の新作などを様々な作家やメーカーがお披露目しています。
私もそのお手伝いをする事も多く、地染めの部分でお手伝いさせていただいています。
暈しの部分でのお手伝いが多く、友禅染めがしてある商品に暈しをしたり、私が暈し染めをした商品に金加工をしたりと仕事内容は様々ですが、依頼を受けた商品のイメージを崩さないように考えて染めていきます。
地染めは描いてあるもののバックになるので強調しすぎてはいけないですし、かと言って馴染みすぎていては暈しをする意味が無くなったしまいますので、描いてあるものとうまく調和するような暈しをしていかなければなりません。
ですので描いてあるものをよりおしゃれにボリュームアップするように暈し染めを考えて染めていくように心掛けています。
なかなか難しい事ですが、自分でデザインから考え完成させる商品とはまた違う面白さがあります。
ある意味で商品を託されていますので、信頼が無ければできる事ではないと思っています。
その信頼には応えていかなくてはなりませんのでプレッシャーもありますし、やりがいもあります。
その信頼に応えるためにも、もっともっと技術を磨いてスキルアップしていかなければならないなと日々思っています。
自分で全てを完成させる商品だけではなく、人から託される商品も最高の商品にできるようにしていきたいです。
2023/10/19
競争ですね。
インバウンドも伸びてきている昨今ではありますが、こちら京都はこれから本格的な紅葉シーズンに入りまだまだインバウンド消費も本格的に伸びていくのではないでしょうか。
長く続いたコロナ禍でまったくと言っていいほど動かなかったフォーマルの着物が徐々にではありますが動きだしてきています。
着物といえばやはりフォーマルなイメージが強いのではないでしょうか。
我々染め屋にとってもフォーマルの着物が動き出すことは本当に嬉しい事です。
それだけ世の中がコロナ前に戻りつつある兆しではないかと思います。
着物を着て出かける場が増え、この業界にも活気が戻ってくるのではないでしょうか。
コロナ禍で呉服業界ではインクジェットの商品が増え、価格の安い商品が多く出回りました。
インクジェットの技術も素晴らしい進歩を遂げ、手加工の商品に引けを取らない商品を作る事ができるようになっています。
これからはインクジェット対手加工の技術向上の競争がより本格的になっていきます。
お互いの良さをどんどん引き出して、追いつけ追い越せの競争をしていきたいです。
どんな業界でも技術の進歩は本当に素晴らしい事で絶対に止めてはいけない事だと思います。
当店も手加工の良さを全面に出しておしゃれだねって言ってもらえる商品を作っていこうと思っています。
そのために日々勉強し、実践し、失敗しながらも少しずつ技術向上していきたいです。
2023/10/11
来年の春夏にむけて。
少しずつですが秋らしくなってきましたね。
朝晩はずいぶん涼しくなり、昼間の気温も下がりそろそろ紅葉も近づいてきていますね。
工場も秋冬物の見本時期が終わり、来年の春夏物の見本を作っていく時期に入ってきました。
今から?って思われるかもしれませんが、私達工場が商品を作る最初の場所なので工場が商品を作らないと、最後の小売店に並んで消費者の方々に購入してもらうまでの時期がどんどん遅くなってしまいます。
なので工場がどれだけ早く商品を作れるかでその後の売り出し時期が大きく変わってきます。
できるだけ早い時期から商品作りを始めて段取り良く来年の売り出しができるように頑張っていきます!
とはいえ、来年の春夏にはどんな着物が流行るのか?それに合わせる帯をどうしようか?これから考えていかなくてはなりません。
春夏物は絽や紗などその時期独特の着物のため他のシーズンの物よりも比較的に値段の安い物が多いですが、かと言って加工を単純に減らしてしまっては面白くないと私は思うので悩むところです。
春夏物は秋冬物よりも悩むことが多いため、何故か面白い商品ができあがったりします笑
悩むことって大切なんだなぁと思う瞬間ですね笑
来年には悩んだ結果がわかりますので、今から無い頭を絞って商品作りをしていこうと思います!